レヴィオルストーリー2

───クウェンナを倒す。



しっかりと届いたその強い言葉と意思を聞き、アレンは無言でマケドニスに顔を向けた。



「………………わかった」



しばらくして返ってきた返答に、側近はにっこり笑う。



「じゃあ、俺あっち行くんで。
あの誰だかわからない美人さんは任せます」


そう言って軽く駆け出し、ダーチェスから離れたクウェンナに向かって行った。






戦闘をはじめた二人を見て、ダーチェスはふふ、と愉しそうに笑む。


「…へぇ。こっちは一対五?女相手にずいぶん手荒ね」

「強さが半端ないからな」

「そうなのか?」


アレンの言葉にギルクが首を傾げた。

彼が頷くとイルも何故か頷く。


「あの人、魔力がとてつもなく大きいわ。正直五人でもいけるかどうかわかんないよッ」


そんな不吉な分析をしてみせた法帝様は杖を一振りすると白魔法を待機させた。



「…まぁ、この五人の絆パワーでドカンと一発やっちゃいましょ♪」



その楽観的な言葉と共に、ダーチェスが魔法を発動させた。





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