レヴィオルストーリー2

一方、二人で戦闘をはじめたマケドニスとクウェンナ。


アレン達から十分に離れた場所で、彼らは刃を交えていた。



マケドニスは愛用の刃が曲線を描いている双剣を、クウェンナは魔力で創った銀に光る大剣を振りかざす。


魔力には勝てないものの、剣さばきはマケドニスの方が上をいっていた。




「強いね、さすがマケドニス」


にこり、と笑んでクウェンナは彼の攻撃を防ぐ。


その笑顔はマケドニスの見知った好感度のよい暖かなもの。



「まぁな、お前よりかは剣は上だ」


藍色の髪を揺らす青年は、得意気に余裕の笑みで言ってみせた。


それに対しクウェンナは怒りもせずただ笑顔をキープする。



何故かとても、嬉しそうに。




「…何で俺と戦おうって思ったんだい?」


お互いの剣がぶつかり合う中、クウェンナがニコニコしながらかつての親友に訊ねた。



マケドニスはその質問にニヤッと笑うと、クウェンナの大剣を強く弾き返す。



それによって距離が少し空いた状態で、質問に答えるべくマケドニスは口を開いた。





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