レヴィオルストーリー2
「一回お前と手合わせしたかったんだ。
ついでに親友が何を思ってあの美人さんに従ってるのかも聞きたいな」
「ついでにじゃないだろ。そっちがメインか」
殺し合いをしているわりに、その会話はかつてサリアンシティでしていたような友達同士でする調子。
お互いニコニコしながら、また剣をぶつけた。
「…そうだね、お前になら教えてもいいかもしれない。どうせこの世からバイバイだし」
「それはお前だろクウェンナ」
ニコニコ笑顔のマケドニスの額に青筋が微かに現れた。
しかしクウェンナは気にする様子もなく自身の武器を一旦引く。
いきなり引かれて少し体勢を崩したマケドニスを見ながら、クウェンナは突っ立って隙だらけのまま話し出した。
「…俺の全ては、ダーチェス様だから。だから、あの方に従ってる。」
「…全て?大袈裟だな」
立ち直ったマケドニスがそう言えば、黒髪の青年は独特なグレーの瞳を細め柔らかく微笑む。