レヴィオルストーリー2
クウェンナがアレンから目を離した。
顔ごとマケドニスの方を向き、また小さく笑う。
「…バレた?さすが親友」
「当たり前だ。伊達に友達やってたワケじゃない」
クウェンナに対し明るい笑顔を見せるマケドニスは、そう言うと言えよとばかりに正面の彼を催促した。
クウェンナは溜め息をつくと困ったようにへらっとまたまた笑う。
「仕方ないなぁ。アレンには言うなよ?
…俺ってば、アレンも大好きなんだ。」
───そう溢したクウェンナの表情は限りなく柔らかで温かく。
そんな彼の様子に、マケドニスは目を細めた。
マケドニスの反応を見たクウェンナも、安心したようにホッと力を抜くとまた口を開く。
「…最初は命令されたから近付いた。それがまだあいつが4歳の頃だ。
あいつにはまだ母さんがいて、だけど父さんはいなくて。
アレンはそれを気にしてた。
そんでそれを母親に聞く前に、一番に俺に話してくれたんだ。」
ふふっと懐かしそうに笑うと、クウェンナはまたアレンに目を向けた。
気付かれることのない優しい視線を彼に送る。