レヴィオルストーリー2

「あんなの反・則ッ!どんだけ白魔法しても効かないなんてありえないいぃ~!!」


そう言って地団駄を踏んだイルは何故かギルクに飛び付いた。


そのまま肩車状態になり、その格好で杖を構える。



「馬ギルクいけぇ~ッ!こうなったら合体よぉ!!」

「合体!?すげえぇ!!よっしゃあ行くぜえぇえ!!」



そして、威勢よく叫んだギルクは、本当にそのままダーチェスに向かい駆け出してしまった。


それを見た他レヴィオル一行は呆れて言葉を失う。





「…あいつらふざけてんのか」

「そこらへん際どいわね」


そんな会話をするアレンとレイから離れた場所で馬車を守るクナルも、あっけらかんとして目を丸くしていた。









「うおおぉおぉぉおぉ!!」


何だかいい感じに声を張り上げ走るギルク。


「いっくわよおぉぉおぉ!!」


こちらも叫びに叫んで白魔法を発動待機させるイル。



彼ら二人を面白そうに見ながら、ダーチェスはクスクスと妖艷に笑んでいた。




「何だか楽しい子達ね」



そう言って手のひらをその楽しい子達に向ける。






< 775 / 861 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop