レヴィオルストーリー2
あまり慌てる様子のない四人にマケドニスは少し戸惑った。
若干自分だけ緊張して馬鹿らしく思ったが、それでも表情は強張っている。
自分か誰かが責められたりしないかと、危惧しているのだ。
「あの…俺が街に探しに行きましょうか?」
「いい。あと、力抜けよ。誰に対しても怒らないし。悪いのはルルアンだ。」
きっぱりと言い捨てたアレンはイルに目配せした。
「はいは~い、イルちゃんお久しぶりにやっちゃいますッ☆」
途端にビシッと挙手してイルがテンションを上げる。
そのハイテンションのまま目を瞑り、何かを唱えた。
足もとに魔方陣が現れる。
「《位置断定》…、ルルアン発見ッ!!」
高く大きい声でそう言ってから、いざ出陣と走り出した。
「うおぉぉおい、待て待て待てぇえ!!一人で突っ走るな!!俺らにも教えろよ!!」
それをギルクが襟首を掴んで慌てて止める。
イルが「うぐっ」と苦しげな声をあげたが、ギルクはそのまま引っ張って元の位置に戻した。
「ここで走るな馬鹿」
アレンが違う方向で注意すると、レイがやんわりと「そうじゃないでしょう」とツッコミを入れた。
「は~い…。」
イルは解放されると小さく肩をすくめた。