レヴィオルストーリー2
「し、姉妹ぃ!?」
イルの高い声に、ファンリュジョンとダーチェス、更にはアレンと教皇までもが勢いよく振り返った。
ファンリュジョンはひたすら笑顔でダーチェスは物凄い憤怒の形相、教皇は超真顔。
ちなみにアレンは「うるせぇ」という無言の圧力をかけていた。
しかし興奮したイルは黙らない。
「姉妹って、神様とその女の人が?神様に姉妹なんかいるのぉ!?」
ダーチェスが闇王だということを知らないイルは、そのことに驚いているようだ。
ファンリュジョンはにこにこしながらイルを眺めると、ダーチェスを指差し口を開いた。
「そうよ。私達は姉妹。ちなみに双子ね」
「違うわ。もう姉妹なんかじゃない」
即座にダーチェスが否定する。
『もう』と言ったことで肯定することになっているが。
どうやら彼女はかなり焦っているらしい。
それだけファンリュジョンの登場が、彼女を追い詰めているということだ。