レヴィオルストーリー2


「で、どこにいるのかしら」

レイがイルに向き直って訊くと、イルはう~んと唸った。


「それがねぇ、おっかしいのよ。こんな時間にそんなとこいるわけないじゃないのッて感じ。
あたしだったら帰ってカップラーメン食べるのに…」


「だからどこだよ」

そんな感想いらねぇよ、みたいなオーラを出しまくりのアレン。

ギルクはその『ツッコミ的オーラ』に感動したとか。


「えっとぉ、街の…公園」

イルはそんな男二人を無視して、レイとマケドニスだけに向かって困りながら言った。



「………………。」



しばしの沈黙。


そして。




「…何やってんだぁ?アイツ…」

ギルクが呟いた。


「まさか寝ちゃってるとかはないわよね?」

レイも呆れ顔になってしまっている。


「夏が近いからってそれはないでしょ~。寒いって」

イルも言った。

アレンに至っては喋るのも嫌になるほど呆れたようだ。



「…とりあえず、行きましょう」


固まってる四人に、マケドニスは静かに優しくそう言った。




< 79 / 861 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop