レヴィオルストーリー2
どうやら神の方もプチ会議が終わったらしい。
アレンが自分を指差しているのに気付き、ふふ、と笑った。
その間にもダーチェスは攻撃を仕掛けまくる。
「私からもお願いしますわ。手伝ってちょうだい」
神はアレン達が何も言っていないのにそう言って近付いて来た。
もちろん、連発される黒魔法をきっちりと防ぎながら。
「何をすればいいですか」
ファンリュジョンが自分の真ん前に立つと、アレンは彼女を見上げて訊ねた。
ファンリュジョンはアレンやギルクより背が高い。
マケドニスと同じぐらいだろうか、とりあえず180㎝はありそうだ。
「…私の力だけではあの子には勝てないの。
機会を見て私が最大の白魔法をしたら、それに魔力を継ぎ足してほしいのです」
神はそう告げるとギルクを見た。
ギルクには魔力はない。
それをわかっているのか、
「貴方はその機会を作る手助けをしてちょうだい」
そう言うとまた飛んできた黒魔法を弾き返した。