レヴィオルストーリー2
「ここが神の塔ではないから?だからそんなに慌てているのね??」
何だか場に合わない心境のアレンはほっといて、ファンリュジョンはダーチェスに追い討ちをかけようと心理作戦に出た。
すかさずギルクとイルがその横につく。
タイミングを見計らい、突っ込むつもりだ。
「…そうよ、だから何?
あんたをあそこに引き摺って行って殺せばいいだけの話よ。
そうすれば私が神になれる。
連れていく人数が一人から二人になっただけ。
簡単なことだわ」
どうやらどうしても神の塔に行きたいらしい。
その為に必要な自分のことを諦めたワケではないと悟ったアレンは、さりげなくレイから離れた。
巻き添えにしたりしたら大変だ。
しかしレイはムッとして着いてくる。
「……レイ、」
アレンは超小声で自分の腕を掴むレイに話しかけた。
アレンから離れない彼女は、彼を見上げて怒った顔をする。
「アレン、約束は?自分を大切にするって、言ったでしょう」
「……それはレイも…」
「あら、私はアレンさえいたら大丈夫だもの」
「………………。」
またまた場に合わずアレンは赤くなった。