レヴィオルストーリー2
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イルの移動魔法で瞬時にその公園に移動する。
そこは街の外れにある、レイにとっては少し特別な公園だった。
「あ、ここ…」
思わず声をあげたレイに気付いてアレンが顔を覗き込む。
「ウィスカ様に会った公園だわ…」
「父さんに?」
それを聞いたアレンは落ち着きなく辺りを見回した。
「えぇ、また来たいって思ってたのに忙しくて来れなかったの」
そこまで言ったレイはキョロキョロしていたアレンが動きを止めたことに首を傾げた。
「アレン?」
「レイ、見てみなよっ…」
イルもアレンと同じ一点を凝視しながら言う。
「え?」
イルの隣でそこを指したギルクの指先を見て、レイは一瞬固まった。
「ルルアン…?」
小さなエルフは真っ暗な公園で、ブランコに座りながら縮こまって俯いていた。