レヴィオルストーリー2

寄ってきた虹の精霊は、アレンの傍につくとペコリと頭を下げた。


〔あの時は助けれなくてごめんなさい。〕


その謝罪に謝られたアレンは軽く驚き、妖精の頭を上げさせる。



「……別に…理由があったんだろうし気にしてない。あんたが悪いんじゃないし」


〔…ありがとう〕



話の意味がわからないレイを置いて、虹の精霊はアレンににっこり笑いかけた。

アレンも小さく微笑み返すと、隣の頭上に?を浮かべているレイを引き寄せる。



「こいつ優先で守ってほしいんだ。

…レイ、無茶だけはするなよ。」

「あら、それはアレンもよ」

「俺はいい。レイは巻き込まれただけなんだから」

「よくないわ!」


ムッと顔をしかめてレイは怒った。


それを見たアレンは目を細めるだけ。


彼はギルクとイルを呼び、とりあえず闇の精霊を倒すことにした。




「…ダーチェスはあの人が今は食い止めてくれてる。だから、俺らは今はこの精霊を倒そう」



そう仲間と精霊達に声をかけ、剣に魔力をこめる。




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