レヴィオルストーリー2

パチッとばっちり目が合って、アレンはぱちぱち瞬きすると自分を見つめる精霊二匹に戸惑った。


それ以前に戸惑ったことがあるのだが。




「……あのさ、今エレスっつった?で、お前はゼウス??」




────そう、それ。



闇の精霊と虹の精霊の名前に、彼は驚いていた。


なんたってそれはアレンの先祖とあのクウェンナの先祖の名前。




〔あ、気付いちゃった?〕


虹の精霊はそう言うと、うふふっと上品に笑いゼウスをさりげなく殴った。


上品もクソもないと思うアレンだが、そこは言わない。


虹の精霊は答えを待っているアレンを見るとため息をつき、諦めたように話し出した。




〔…私達は元人間。私は神に仕えたエレスで、こいつは闇王に仕えたゼウスなの。〕

〔こいつじゃな〔だまらっしゃい〕


何か言いかけたゼウスにキツい言葉を浴びせると、虹の精霊エレスはにっこり笑ってアレンを見た。


またまたビックリなアレン。




〔というワケで、改めまして。こんにちは、私のひひひひひひひひひひひひひ孫。〕

「長ぇよ」

〔ホントはあと100個くらい『ひ』がいるのよ〕

「いやいらないめんどくさい」



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