レヴィオルストーリー2
「どうしたのでしょうか…。それにルルが見当たりませんね。」
マケドニスがそう言うと、アレンはゆっくりブランコに歩み寄った。
「ルルアン」
優しく呼び掛けて肩を叩く。
ルルアンはビクッと震えてからアレンを見上げた。
「…アレン」
「どうしたんだ…?ルルは?」
しゃがんで目線を合わせて訊ねた瞬間、ルルアンは潤んでいた瞳から涙を流してアレンに抱き着いた。
一瞬ビックリしたアレンだったが、すぐにルルアンの背中に手をまわして優しく叩いてやった。
「あ、あのね。帽子、飛んでってね、ちょっとだけ、公園、出たんだ。そしたらね、帰って、きたら、お水飲んでたルルがいなくって、探したけどいなくって…」
ルルアンはしゃくりあげながらそこまで言うと、声をあげて泣きはじめた。
「ここでルルを待ってたってことか…」
ギルクが難しい表情をしながら呟いた。
「だからこんな時間に公園にいたんだぁ…。」
もらい泣きしたイルはどさくさ紛れに自分もギルクに抱き着いた。