レヴィオルストーリー2
「その鬱陶しい顔と態度、それが大っ嫌いなのよ!ずっとそうしてへらへらして放ってたんでしょう?」
「あら、放ってた?何のことかしら。」
ファンリュジョンはそう言うと、駆け寄って来るアレン達に目をやった。
魔力持ちは全員準備万端。
「…そろそろですわね」
ボソリと呟いたその声を、アレン達はしっかり聞いていた。
「…ダーチェス、最後に訊くわ。」
いきなり雰囲気がガラリと変わったファンリュジョン。
彼女は自分の妹を見つめ、静かに声をかけた。
「最後?死ぬ覚悟をしたの??」
皮肉な笑みを浮かべたダーチェスはそう返してファンリュジョンを見下す。
神は目を細めそんな闇王を見つめると、淡い桜色の唇を開いた。
「…やり直す、つもりはないのね?」