レヴィオルストーリー2
そんな神の言葉にダーチェスは目を見開いた。
そして、顔を真っ赤にする。
「やり直す、ですって!?冗談じゃないわ!
私があんたを殺す為にどれだけ努力したのか、わかって言ってるの?」
ダーチェスは怒りながら言った。
ファンリュジョンはそんな彼女を見て、不思議なオッドアイをゆっくり細める。
その表情が表す感情は呆れと哀れみ、そして───慈しみ。
「…やり直して欲しかった。でも、無理ね。
これ以上それを望めば、犠牲者が増える。」
ファンリュジョンはそう囁くと、左手をクイッと動かした。
それを合図にギルクがダーチェスに突っ込み、蹴りをお見舞いする。
その攻撃はかわされたが、ギルクは続けて拳も彼女へ向けた。
武帝の脚と拳の連続攻撃。
それは乱心している闇王に、確実に隙を作らせた。