レヴィオルストーリー2
「いきますわよ」
闇王に隙が出来たのを確認したファンリュジョンは、アレン達に一言声をかけた。
そして、神はその両手を前方で格闘しているダーチェスへと向ける。
「《神の力において
処すべき者に制裁を下す》」
───彼女が唱えた瞬間、掲げた両手に集う虹色の光。
それに合わせて虹の精霊が自身の体を同色の光に包ませた。
「あたし達は?」
「神様が圧されそうになったら手伝うのよ」
レイの言葉を聞いたイルは、「よしっ」と気合いを入れるといつでも魔力を注げるようにそれらを待機させる。
「ギルク!」
頃合いを見計らい、アレンがまだ連続攻撃をぶちかましているギルクに声をかけた。
ギルクは一瞬振り返ると頷き、すぐに脇へよける。
そのままマケドニス逹がいるところで待機した。
入れ替わりに魔力持ちの教皇とクナル、ニーナがやって来る。
「未来は変わったようですわ」
「それはそれはよかったです」
教皇とニーナはそんな会話をするとアレン逹の横に並んだ。