レヴィオルストーリー2
ダーチェスの理想であろうその言葉。
それを聞いたファンリュジョンは眉を下げた。
しかし、イルがヤル気満々で両手を上げたのを見てふと笑みを溢す。
「……ダーチェスもこんな子だったのに。
その理想は貴女の幸せしか考えていないわ」
そう言った神はアレンに目を向け頷いた。
合図されたアレンは複雑そうな顔をするものの、こちらも頷きイル同様両手を掲げる。
───隣のレイと、ぴったりくっつきながら。
アレンとレイとイル、クナルとニーナと教皇の魔力が一気に虹色の光に注がれた。
仕上げに虹の精霊と光の精霊が、自身の身を光らせながらダーチェスへと突っ込んで行く。
それを見たダーチェスは潔く自分が負けることを悟った。
「……ここまでだって言うの…?」
ギリギリ歯を食いしばりながらそう呟く彼女。
諦めたかのように見えたが、次の瞬間には。
「………終わるわけないでしょう!!!!」
───そう叫び、狂ったような笑みを浮かべると、
闇の攻撃を止め、自身の身を精霊同様黒く光らせた。