レヴィオルストーリー2

「…あれは魂を分断する最悪の黒魔術。

魔術は…外の力からは消せない。自身で打ち破るもの。

ダーチェスは自分に魔術をかけているから、私達ではどうにもならないわ」


「魂を分断!?」



ファンリュジョンの話を聞いたギルクが信じられないとばかりに声をあげた。


……意味を理解しているのかどうかはわからない。




「…諦めるのは早いと思うけど。
その魔術をする前に殺せばいいんじゃないですか?」


アレンがごもっともだがちょっと物騒なことを口走った。


しかし神はまたもそれを否定する。



「最悪の、と言ったでしょう。あれは発動したらもう止められません。

まさか自分の命を捨ててまでそんな行動に出るなんて…」



その言葉を聞いたアレンはあからさまにしかめっ面をした。


レイは彼を見上げ少し慌てる。






「……そうやって諦めるから駄目なんだ。」



───…アレンの低い声。




その発言と共に、ダーチェスだった球体が更に光を放出させた。



ピシピシと"魂"にヒビが入っていく。





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