レヴィオルストーリー2
「……意味わかんねぇし。掟ってのはそんなに大事なのかよ」
「破りすぎると世界の規律が崩れて壊滅よ。
現にダーチェスが掟を破ったからこうなったのです。」
「………………。」
低く呟いた勇者にファンリュジョンが言い、アレンは何も言えなくなってしまった。
ファンリュジョンは溜め息をつくと、ガラス体に向かい歩む。
「…これを、かつてラレスカがあった地に封印します。
彼処になら、土地自体にエレスの力が残っている。
それが封印を延ばしてくれます。
だけど、そうずっと封印出来るものではない。
誰かがちょっかいをかけない限り、もって100年ってところね。
貴方達は…このことを子孫に伝えて封印し続けるか、自分達で封印を解いてカタをつけるかしてちょうだい。
別にどちらを選んでも責めはしない。
私は放置してしまうのに等しいから…。」