レヴィオルストーリー2
ファンリュジョンはそれだけ言うと、ガラス体を持ち上げた。
どうやら攻撃を仕掛けない限りは平気らしい。
「封印の仕方も解き方も、アレン、貴方が知ってる筈よ。
貴方の魔力を封印するやり方と同じ魔術をするから。」
「………はい」
全員に振り返られ、アレンは少し嫌そうに返事をした。
…なんだか責任重大。
「じゃあ、私は今からこれを封印して来ます。
貴方達はもうゆっくり休んで、これからの相談をしてちょうだい。
エレス、シリエナ、ゼウスも手伝って」
ファンリュジョンはそう言うと、踵を返し歩き出した。
虹の精霊もといエレス、光の精霊もといシリエナはそれに着いていく。
〔あたしが?闇王の封印を!?〕
闇の精霊はファンリュジョンの頼みに断固拒否とばかりに、腕組みして地面に胡座をかき座り込んだ。
そんな妖精に神は振り向くとにっこり笑む。
「…あらそう。なら貴女が今までダーチェスを手伝ってしたことの制裁を下さなきゃね」
〔行きます行きます行かせて下さい〕
闇の精霊もといゼウスはあっさりファンリュジョンに弱味を握られた。
その様子をアレン達はぽかんとしながら見つめる。