レヴィオルストーリー2

「それでは、名残惜しいけどさようなら。

時間がないから…。

闇王の封印について何か聞きたいことがあったら、エレスかシリエナを呼びなさい。

きっと知る限りのことを教えてくれます」

〔あたしは!?〕


…ゼウスの叫びは無視された。



「…はい。わかりました」


精霊士であるレイが返事をすると、ファンリュジョンは満足そうに頷く。


そして、ゆったりとした動きで歩き出した。




「……時間がないんじゃ…?」


クナルが苦笑しながら呟く。



すると、神はいきなり宙に浮いた。


アレン達はビックリしてそれを見上げる。




「いきますわよ」

〔了解〕
〔了解です〕
〔りょ~かい〕


そんな神と精霊の会話が小さくなっていく。


そしてファンリュジョン一行は、一瞬のうちに移動魔法を発動させアレン達の目の前から消えてしまった。



空に微かに光の残像が残る。





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