レヴィオルストーリー2
47.誓い
───闇王との激戦の翌日。
「アレン、起きて」
「んん…まだ…」
いつものように寝坊助なアレンはレイに優しく揺さぶられていた。
本当に寝起きが悪い。
「まだって言うけど…もうお昼よ?
教皇様がお昼を用意してくれたんだから、起きなきゃ」
「…眠い」
「起きなさい!」
パシンッと軽い音を鳴らし、レイはいつまで経っても起きないアレンを少しどついた。
二時間前からちょくちょく彼氏を起こしに来ていた彼女は、そろそろ苛ついてきたようだ。
しかし――…
「痛ッ!!」
そう叫んだアレンが飛び起きた。
起きたはいいが、さっきレイが叩いたところを押さえて呻き出す。
「えっ、嘘っ、あっ!ごめんなさい!!」
苛々していた方な筈のレイが謝る羽目に。
彼女は昨日アレンが結構な怪我をしたところを叩いていた。
アレンはレイを睨んでのそっと起き上がる。