レヴィオルストーリー2
「…痛い」
「ごめんなさい…」
しゅんとして謝るレイ。
申し訳なさそうにアレンを見上げ、無意識に上目遣いをしていた。
「……………。」
「アレン?」
黙り込んだアレンにレイは不安そうな顔をして声をかける。
アレンは頭を掻くと溜め息をついた。
「……はぁ」
「え、ごめんなさい…」
レイは涙目になってしまった。
それを見たアレンは今度は慌てる。
「レイに本気で怒るわけないだろ、気にしてないって」
「でも…溜め息…」
「それは…っ」
――『レイが可愛いから』
(……無理…!そんなん言えない…!!)
「…アレン?」
レイは急に真っ赤になったアレンを不思議そうに見上げた。
彼女はコロコロ表情が変わりやすい。
「……なんでもない。行こう」
「でも貴方、寝癖で髪跳ねてるわよ」
「えっ」
その後アレンは大急ぎで洗面所に向かったとか。