レヴィオルストーリー2
「あれだけの魔力は初めて見ましたわ。使えば疲れてしまうのは仕方ありません。」
「一日で起きたのでも奇跡だもんねッ」
イルがその大きな目でアレンを見て言った。
アレンは仏頂面しながら碧の瞳をイルから逸らす。
それを見たイルはぷくっと膨れてちょっと怒った。
「素っ気ないのぉ~」
「アレン様は照れ屋ですしね」
「あぁ、ツンデレねッ!!」
「俺がいつツンデレなんてものをした」
イルとマケドニスの会話にすかさずツッコむアレン。
その隣でレイがクスクス笑っていた。
教皇もそうだったのだが、ふと微笑みながら白い目を細めアレンを見つめる。
「ふふふ、貴方達のやり取りはいつ見ても飽きませんわね。
でもそろそろ、話を変えなくてはいけなくて?」
「…………………。」
その発言に全員の視線が教皇へと集まった。
急にしーん…と静まる食堂。
「場所を変えましょうか」
教皇が囁き、アレン達は席を立った。