レヴィオルストーリー2

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「さてと。話の内容はわかっていますわね?」


───教皇に連れられ、誰もいないだだっ広い部屋に移動したアレン達。


ふかふかなソファーに座ったところで、早速白き美人はそう切り出した。



「…はい」


アレンはしかめっ面してそれに答える。

最近教皇にも素が出てきていた。


「闇王の封印のことですよね」


短すぎるアレンの返事の代わりに、マケドニスがそう訊ねる。


白い髪を揺らし、教皇は頷いた。



「これからどうするのか考えなければいけませんわ。
世界規模の問題ですし、決めたら他国の方々もお呼びしなければ」

「他国の方々…?」

「東大陸や南大陸の方々です」


イルの疑問に返答したニーナ。

彼女はひたすらメモをとり、記録を残していた。



「…世界会議、ですか?」

「そうなりますわね。どうするのかを報告します。

各国が異変を察知していないワケがありませんわ。

説明なしには協力は求められませんし。」


教皇のその言葉に苦い顔をしたアレンは、そのまま出された紅茶を飲んだ。


暖かいそれにほっと息をつく。



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