レヴィオルストーリー2

アレンのそれを見て同じように紅茶を飲もうとしたイルは、あちちっと顔をしかめ舌を出した。

どうやら彼女は猫舌らしい。



「…まぁその会議のことは置いといて。まずどうするのか決めましょう」


レヴィオル一行──アレン、レイ、ギルク、イル、マケドニス、クナルを見回し、教皇は言った。


その発言に皆改まってソファーに座り直す。




「封印し続けるか、封印を解いて倒すか。

貴方達はどちらがよいと思いますか?」



アレン達が休んでいる間に考えておいたのだろう。


教皇はいつになく真剣にそう訊ねると、また全員の顔を見た。



アレン達は顔を見合わせ、各々の考えを言う。



各々の考え、と言っても。




「封印し続けて子孫に負担をかけるのは、よくないと思います」




───このアレンの意見に、全員賛成だったのだが。






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