レヴィオルストーリー2

サリルナ教皇は、それを聞くと柔らかに微笑んだ。


「…そう言うだろうと思いましたわ」


その言葉から、彼女も賛成だと見てとれる。

ニーナも頷き、そして少し笑んだ。




「…でも、今すぐは無理よね。今の私達じゃ力が足りないわ」


レイがそう言って考え込む。


それを見ていたクナルが、ふと口を開きアレンに声をかけた。



「ねぇ、アレン君」

「ん?」

「確か貴方、いつも修行してたわよね」


そのクナルの言葉にアレンは無言で頷き肯定した。


何故知っているのかはあえてツッコまない。

どうせマケドニスが話したのだろうとアレンは勘ぐっていた。


そしてまさにその通りなのだ。




「…その成果は、出てる?」


またしても投げ掛けられた問い。


それにアレンは顔を上げた。



「…さぁ。わかんないけどしないよりかはましだろ」

「なら、そうすればいいのよ」


アレンの言葉に続けられた言葉に今度は全員が顔を上げる。


皆の視線を一気に受けながらも、クナルは笑顔を見せ話した。



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