レヴィオルストーリー2
48.それぞれの道
闇王との激戦があった日。
その日をアレン達は『封印の日』と呼ぶことにした。
それから五日経ち、現在彼らの居場所はレヴィオル国勇者の城。
「何だぁ?いきなり呼びつけて」
既に終わった世界会議にも参加した海賊王ルティ=オルディナ。
彼は目の前で自分を見上げる青年に、不思議そうに訊ねた。
「ちょっと話があるんだ」
青年、ギルクはそう言うと、ルティを手招きして人気のないところへ連れてゆく。
そのシチュエーションにいい大人なルティは急に焦りだしギルクを止めた。
「ちょ、待てッ!待てよ、いいか?俺は男だ」
「はぁあ?
わかってますよ、そんなこと。
これから真剣な話があるのによぉ、何なんですかぁ」
「だ、だってだな、これはまさしく告白するシチュエーショ」
「んなワケあるかぁあッ!」
バシィイィン!
変なことを言い出したルティにギルクは凄まじいツッコミを放った。
ルティはビビりながら「うぉお」とか言いながらも、大して効いたワケではなさそう。