レヴィオルストーリー2
続いてガチャ、と扉の開く音。
出てきたのはルルアンよりは年上らしい、黒い髪の可愛らしい女の子だった。
女の子はアレン達を見てきょとんとすると、ぱちくりと瞬く。
「すみません。ちょっと聞きたいことがあって…」
マケドニスが丁寧に女の子に言った。
女の子はマケドニスを見て、ルルアン、ギルク、イル、レイ、最後にアレンを順番に見た。
そして…………
「ゆ、勇者アレン様ッ!!!!」
そう言ったあと甲高く叫びそうになって、慌てたアレンに止められた。
「アレン様ッ!嘘っ、夢みたい!!」
女の子は目をキラキラさせてアレンの手を取った。
女の子の勢いに、アレン達はみんなたじろいでいる。
「アレン様に来ていただけるなんて光栄です!さ、中に入って下さい♪」
「え、ちょっと…、聞きたいことがあるだけで…」
「いいですよ、中で聞きますっ♪」
女の子はグイグイとアレンを引っ張る。
アレン達は仕方なくあがることにした。