レヴィオルストーリー2

続いてガチャ、と扉の開く音。



出てきたのはルルアンよりは年上らしい、黒い髪の可愛らしい女の子だった。


女の子はアレン達を見てきょとんとすると、ぱちくりと瞬く。


「すみません。ちょっと聞きたいことがあって…」


マケドニスが丁寧に女の子に言った。


女の子はマケドニスを見て、ルルアン、ギルク、イル、レイ、最後にアレンを順番に見た。



そして…………



「ゆ、勇者アレン様ッ!!!!」



そう言ったあと甲高く叫びそうになって、慌てたアレンに止められた。



「アレン様ッ!嘘っ、夢みたい!!」


女の子は目をキラキラさせてアレンの手を取った。

女の子の勢いに、アレン達はみんなたじろいでいる。


「アレン様に来ていただけるなんて光栄です!さ、中に入って下さい♪」

「え、ちょっと…、聞きたいことがあるだけで…」

「いいですよ、中で聞きますっ♪」


女の子はグイグイとアレンを引っ張る。

アレン達は仕方なくあがることにした。




< 84 / 861 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop