レヴィオルストーリー2
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ギルクがルティに弟子入り願いをしている頃。
「はぁ…。ここの軍隊に、な…」
この国の勇者は王の間で一人の男と向き合って話し、疲れた顔をしていた。
「駄目か?俺、腕には自信が」
「お前が出来ることは知ってる」
目の前の金髪の男、フェニスに冷たく返すアレン。
従兄だと知っても容赦ない。
「じゃあ何か問題あんのか?」
「いや…色々あって厳しくなって…。軍隊の試験が難しいんだ」
「どんなやつ?」
「コニスに聞け」
またまたピシャリと言うアレンにフェニスは拗ねてしまった。
クウェンナが亡くなった為もうフェニスには特に用はなかったものの、コニスの希望もあってアレンは彼を城に呼んだのだ。
ついでにあの血縁関係は本当なのかと訊ねたりした。
すると働くところがないから軍隊にと言い出したフェニス。
…どうせコニスがいるからだろう。
「……そういうのはコニスんとこ行って。俺、まだ仕事あるし」
「勇者様は大変だなぁ」
「はいはい早く行け邪魔だ」
尚も冷たいアレンにフェニスはあからさまに嫌な顔をしてみせると部屋を去った。
入れ替わりに入って来るマケドニス。