レヴィオルストーリー2
いきなり核心をついたマケドニスの質問。
アレンは目を伏せ溜め息をついた。
「すみません、嫌なら無理に言わなくてもいいです。
でも、あれは…」
「マケドニス」
側近の言葉を遮り、アレンは顔を上げた。
その表情は、やはり険しい。
「…噂を知ってる、そう言ったよな」
今度はアレンからの問い。
マケドニスは一度言ったことでもあるし、素直に頷く。
「……あいつらは、俺が…母さんを殺したって、噂を流した。
そのくせに、俺に母さんを殺したのは誰だって訊いた。
メディンさんから聞いたけど…、ルナスは母さんを殺したのが魔王だって知ってたんだ。
これでわかるか?」
マケドニスの目を見ずに言うアレンは、そこまで言うと瞼を下ろした。
それを見下ろす青年は、難しい顔をして考える。
そして、答えにたどり着いた。
「………魔王がカルアシティに来たことを隠す為の、細工…?」