レヴィオルストーリー2

廊下に出たアレンは階段を降り一階に向かう。


その途中に遊びに来ていたリルムに会った。



「あっ、アレーン♪」


彼に気付いた途端、飛び付いてくるリルム。

アレンはしっかり小さな体を受け止め、それからすぐ床に降ろした。


サラサラなリルムの黒髪を撫で、話しかける。



「リルム、来てたのか」

「うんっ!ね、アレン」

「言っとくけど遊べないからな」


言われない内に言ったアレンに、リルムは膨れっ面して拗ねてしまった。


アレンって全然遊んでくれなーい、とか言いながら階段を蹴る少女。



「…街の友達と遊べよ」

「だってお城好きなんだもんー!皆にここでのお話してあげるのよっ。そしたら喜んでくれるの!!」

「じゃあ連れて来たら?」

「へっ?」


アレンの言葉にリルムは今度は目を真ん丸にした。


信じられないとばかりに目の前の勇者様を見上げる。






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