レヴィオルストーリー2
「今日は話があるんです」
「……そうか。そうじゃろうと思っていた。世界会議のことじゃろう?」
「はい」
短く答えて茶を啜るアレン。
渋い味のそれを飲むと、メディンに向き直り口を開いた。
「会議の内容はシリティーに聞きましたよね。
だから、単刀直入に言います。」
小柄な老人は理解したのか頷く。
変わらず優しい視線を向けられながら、アレンは頭を下げ言った。
「…俺に魔力を教えて下さい」
その真っ直ぐな彼の言葉に、メディンは…
───…沈黙。
「……アレンや、頭をおあげ」
しばらくしてやっと口を開いたメディンは、優しい穏やかな口調でアレンに声をかけた。
アレンは言われた通り顔を上げメディンを見る。
目の前の老人は、目を細め自分を眩しそうに見つめていた。