レヴィオルストーリー2
「あたし、リルムって言うの!10歳!!」
女の子は家の廊下を歩きながら勝手に自己紹介する。
マケドニスが女の子、リルムの口調に眉を潜めたが、リルムはお構い無しだ。
アレンはマケドニスが何か言いかけるのを目で「いいから」と伝えて止めた。
リビングに入れられ、リルムはアレン達を座らさせる。
ちゃっかり自分はアレンの横を陣取った。
その反対のアレンの隣はルルアンがいる。
「…アレン」
ルルアンが急かすようにアレンの服の裾を引っ張った。
「あぁ、あのさ、リルムちゃ…」
「アレン様を呼び捨てにしてる!」
アレンの言葉はリルムのキーンと耳に響く叫びで遮られた。
「…静かにしてくれないか」
「あっ、ごめんなさい。ねぇ、あたしもアレンて呼びたい!」
「…わかったから、話させてくんない?」
そう言うと、やっと黙って大人しくしてくれた。