レヴィオルストーリー2

そのメディンのもっともな言葉にアレンは俯いた。


そのまま、自分の考えを話し出す。




「……それなんですけど。

俺、魔王戦のときは一週間寝込んだんです。
でも魔力の暴走のときは三日だった。
この前の闇王との戦いでは一日程度だったし…。

そこから考えて…慣れかな、て思うんです。

魔力を使ってぶっ倒れるのは、今までそれを封印して、目を逸らし続けたツケだろうって…」



…そこで切れるアレンの言葉。



メディンはふむ、と少し考え、それからやんわりまた笑んだ。




「……そうじゃろうな。わしにもわからんが、結果そうなっているからのう。

ところで訊くが、急に魔力ときちんと向き合う気になったのは何故じゃ?」


老人は見透かしたような目で見ながら訊いてくる。


その視線にアレンは軽く俯くと、ゆっくり言葉を紡いでいった。



「……闇王を倒す為、もあるんですけど。

それよりも…守りたいものを守れるようになりたい。

剣だとやっぱり魔法とは相性が悪いから。
どんな敵にも対応出来るように…」


「ほほう、レイちゃんの為かの?」



メディンのストレートすぎる発言にアレンは真っ赤になってしまった。


しかし、今度はきちんと彼を見て赤いまま首を横に振る。




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