レヴィオルストーリー2
「レイだけじゃない。
勇者になったからには、もっとたくさん護らなきゃ。
本当は…この地位に就いた時点でそうしなきゃいけなかったんだと思います。」
真剣な表情なくせに赤いアレンは、そう呟くと溜め息をついた。
それからまたメディンに頭を下げる。
「…お願いします。
中途半端な気持ちじゃ、ないんです。
ご老体にはきついかもしれないけど、それなら魔力について教えてくれるだけでいい。
だから……、」
「アレン」
頼むアレンの言葉をメディンは遮った。
アレンは顔を上げて彼を見上げる。
「……わしをなめるでない。
やるからにはビシバシとやってやるぞい。」
「え、じゃあ…」
「もちろん引き受ける。
ぐらんどちゃいるどの頼みじゃからのう」
なにやら奇怪な言葉を口走ったメディンに、アレンはホッとした表情を見せた。
それをメディンは優しく見つめる。
しかしそれもつかの間、彼はいきなり厳しい表情へと一変した。