レヴィオルストーリー2

「じゃが、無理はするでないぞ。キツくなったらすぐに言うのじゃ。

大体寝込むのは一日になったとしても、起きてからも体はしんどい筈じゃ。

なのにまたすぐに会議などしおって、全くお主は無理ばかりしおる。」

「…………、すみません」



アレンは本気で怒るメディンに、罰が悪くなって謝った。


言っていることが正しいから尚更だ。



それをまた見透かしたメディンは、腰に手を宛てアレンを見下ろす。



「…本当に、お主はウィスカ様にそっくりじゃ。

強いくせにどこかもろい。

もろいくせに周りのことばかり考え無理をする。

世話の焼ける親子じゃ」


「……………。」



早速ビシバシ厳しいことを言われ、アレンは今度は何も言えなくなった。


もろいと言われたのは何となくムカつくし言い返したいが、言い返せないほどに師匠となった老人の言うことは正しい。



更に父親の話を出されていたから、アレンはそれと同時に胸がいっぱいになってしまった。





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