レヴィオルストーリー2
「《移動魔法》」
アレンはレイが何か言おうとする前に呪文を呟いた。
魔方陣の周りに浮かぶ奇妙な文字達。
「アレ…」
レイが言いかけた瞬間、その姿はアレンと魔方陣と共に兵士二人の前から消えた。
残された兵士はポカンと口を開け顔を見合わせる。
「「なんかすごかったな…」」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「~~~~ッアレン!何なのよもうっ!!」
カルアシティの人気のない場所。
そこでレイは自分の彼に向かい怒っていた。
「ごめんごめん、あんま時間ないしさ」
「魔法するなら先に言って!それより魔法しても大丈夫なの?」
「あぁこれからは魔法しまくるんだ」
「えっ!?」
またまた目を真ん丸にして驚くレイ。
そんな彼女をよそにアレンは手を引いて歩き続けた。
そして、すぐに目的の場所へ。
「アレン、どういうこと?ねぇっ」
「後で説明するから。ちょっと待って」
そうレイを宥めアレンは目の前の墓に手を合わせた。
レイは膨れながらも同じようにする。