レヴィオルストーリー2


やがてリルムに連れられたのは、玄関とは正反対の方向にある小さな庭。


ルルは庭の隅で毛布にくるまって眠っていた。




「ルルぅッ!!!!」


ルルアンが飛び付く。


ルルはすぐに起きて、ルルアンにぴったりくっついた。

もう離れないぞと言わんばかりに擦りよって顔をなめる。



「あたしが自転車乗ってたら急に飛び出してきて、ちょっと当たっちゃったの。
怪我した足を冷やして、飼い主が見当たらないから連れてきたんだけど…」




ルルアンとルルを見たリルムは明るく笑顔を見せた。



「もう大丈夫そう♪それにしてもアンタ、やっぱりガキね!」


「ガキじゃないっ」



ルルに抱き着きながら膨れるルルアンにイルとギルクは大笑いした。




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