レヴィオルストーリー2

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

会議室を出たアレンはレイの部屋を目指して歩いていた。


廊下を一回曲がったところで、グレヌが誰かと手を振って別れているのが見えた。


グレヌと話していたらしい人物は───


「おぉ~アレン!お疲れ~」


グレヌ同様赤い髪と黒い瞳の、親友ギルク=カクブェンだった。

その彼女イル=シーアも二つに結ったオレンジの髪を揺らし、アレンに手を振っている。


アレンは二人に駆け寄ると話しかけた。


「グレヌさんと話してたのか?」

「そぉよッ!!相変わらずギルクのお父様はカッコイイ~」

イルが茶色いクリッとした目をギルクに向けて笑った。

「お!?それは息子の俺にも繋がるかぁ!?」

「あったり前でしょ!ギルクはあたしのヒーロー♪好き好き~♪」

「お前ぇッ!可愛すぎる!!」


相変わらずラブラブなようだ。


アレンは二人の様子を見て少し笑った。


ギルクとイルはレイと同じくアレンと旅をした大切な仲間。

二人も武帝と法帝として、それぞれのトップとして城にいる実力者だ。


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