レヴィオルストーリー2
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会議室を出たアレンはレイの部屋を目指して歩いていた。
廊下を一回曲がったところで、グレヌが誰かと手を振って別れているのが見えた。
グレヌと話していたらしい人物は───
「おぉ~アレン!お疲れ~」
グレヌ同様赤い髪と黒い瞳の、親友ギルク=カクブェンだった。
その彼女イル=シーアも二つに結ったオレンジの髪を揺らし、アレンに手を振っている。
アレンは二人に駆け寄ると話しかけた。
「グレヌさんと話してたのか?」
「そぉよッ!!相変わらずギルクのお父様はカッコイイ~」
イルが茶色いクリッとした目をギルクに向けて笑った。
「お!?それは息子の俺にも繋がるかぁ!?」
「あったり前でしょ!ギルクはあたしのヒーロー♪好き好き~♪」
「お前ぇッ!可愛すぎる!!」
相変わらずラブラブなようだ。
アレンは二人の様子を見て少し笑った。
ギルクとイルはレイと同じくアレンと旅をした大切な仲間。
二人も武帝と法帝として、それぞれのトップとして城にいる実力者だ。