レヴィオルストーリー2
「リルムったら凄い勇気ねッ。あのどす黒いオーラの中に突っ込んでったわっ」
「恐ろしい戦いに入っちまったなリルム…」
特にアレンを助けもせずに、イルとギルクは遠くから眺めている。
アレンは食べ終わってから、シルラが食器を運んだ隙にバレないようにレイに耳打ちした。
レイはそれを聞いてご機嫌に微笑む。
『明日の午後、一時から六時まで何もないから出掛けよう』
アレンはレイにそう言った。
(…そのためには今日の間に執務終わらせなきゃな)
そんなことを考えながら、アレンは執務室に向かった。
「あ~あ~…。アレン行っちゃったぁ」
デザートのバニラアイスを食べ終わったリルムはつまらなさそうに床に届いていない足をブラブラ揺らした。
目の前の席ではルルアンがチョコレートアイスを嬉しそうに食べている。
「…ねぇ、おちびちゃん」
ルルアンは無視した。
「…ルルアン」
名前を呼ばれて満足そうに顔をあげるルルアン。
「遊びましょ」
リルムの言葉にルルアンはスプーンを横のルルの頭に落としてしまった。