レヴィオルストーリー2
「ななななななんてっ??」
めちゃくちゃ動揺するルルアンに親切にルルがスプーンを渡す。
ついでにチョコレートアイスのついた口まわりを舐めていた。
「遊びましょ、って言ったのっ。」
「お断りしますっ、さようならぁっ」
ガタンと椅子を鳴らして立ち上がったルルアンの首を、ルルアンより少し背の高いリルムはいとも簡単に掴んだ。
「うっぎゃあぁああ!離せ~ッ」
「何でそんなに嫌がんのよぅっ」
「だ…だって…、リルムが僕に遊びましょ、って…。何か企んでるとしか…」
ルルアンの言葉にリルムはムッとして、空いてる手を腰に宛てて睨んだ。
「ちょっとお城を探検したいと思っただけなのにぃっ!失礼よっ!!」
それにリルムじゃなくてリルム『ちゃん』でしょっ、とか言う自分を引っつかんでいる少女にルルアンは矛盾を感じた。
(アレンのこと呼び捨てにしてるくせに…)
が、それは口に出さない。