レヴィオルストーリー2
「アンタうるさいっ!バレたら怒られるかもしれないでしょっ」
リルムは目的地についてからそう怒った。
「お前が引っ張って走るからじゃんっ」
『アンタ』に対抗して『お前』を使うルルアン。
「お前じゃないっ。リルムちゃん!」
「アレンのこと呼び捨てにしてるくせに!」
言った!
言ったぞルルアン!
…と、ルルが思ったかどうかは置いといて。
「アレンはあたしの彼氏だからい~のっ」
「違うじゃんっ」
「い~のっ!もうすぐそうなるのっ!」
子供用のドレスを引っ張り出したリルムはそれを自分にあてて鏡を見ながら膨れた。
「アンタだってあのレイとかいうオバサン好きなんでしょっ」
どうやらリルムはレイを敵視しているらしい。
「だってレイお姉ちゃん優しいし綺麗だもん」
ルルアンの『好き』はリルムの『好き』とは少し違うが、リルムはお構い無しに続けた。
「じゃああたしがアレンと一緒になってオバサンがアンタと一緒になったらちょうどいいじゃんっ♪」
今度は忍者のコスプレをしながら鏡を見ている。