それでもあなたが大好きです。
俺には小春が眩しかった、本当に。
光のような人だと思った。
「じゃあ今日仕事の帰りにおふとん買いに行ってきますね」
「俺も付き合うよ。どこかで落ち合おう」
「一緒に買い物までしてくれるんですか!?」
「当たり前だろ?…同居するんだから」
「……へ?」
「あ?何に驚いてんの?」
「同居って…」
「だってそうだろ?
一緒に暮らすんだから同居だろ?」
「っ、そっか…そうですよね!
そっか、私…これから蓮さんと同居するんですよね!」
小春がジャンプして飛びついてきたせいで、俺はソファーに倒れこんだ。
「なに押し倒してんだよ、バカ」
「ご、ごめんなさいっ」
耳まで真っ赤に染めて立ち上がる小春が愛おしくて、俺は誤魔化すために小春の頬を引っ張って
「バーカ」
そう呟いた。