それでもあなたが大好きです。
叶うことなら…もっと側にいたかった。
小春にはまだ隠しているが、冤罪の証拠は今日、完璧に出揃った。
これを週刊誌にリークして、警察が握りつぶせないように周囲から固めていこう。
そして真犯人が捕まって、大雅さんの冤罪が発覚したら…俺は当初の予定通り、組織の情報を手にして自首しよう。
小春に危険が及ばないよう、俺は今日であの家を出る。
これまで溜めていたお金で、半年間小春の護衛をするよう民間の警備会社にも依頼をした。
本当は俺がずっと守りたい。
だが俺が側にいることは、間違いなく小春を危険にさらす。
俺と一緒にいれば、組織から狙われる恐れがある。
今夜、小春に別れを告げよう。