それでもあなたが大好きです。
「煽ってんじゃねーよ……バカ」
俺はまた、小春の可愛い唇を奪った。
必死に応えようとしているのが愛おしくて、獣のように噛み付く。
「…っん」
狂おしいぐらいの愛が込み上げてきて、自分でも恐ろしく思う。
「こ…はるっ、愛してる」
何度も何度も角度を変えて食らいつく。
小春が苦しそうに俺の胸を叩いたとき、ハッと我に返って唇を離した。
肩で息をしながら、必死に息を整えている姿さえも愛おしく思う。
だがもう小春に触れることも、こうやってキスすることも、これが最後。
「小春……俺はもう二度と…「言わないで!!!」
俺の言葉を遮るように、小春は悲痛な叫びをあげた。
全身を震わせながら耳を覆っている姿はあまりに儚げで、壊れてしまいそうで…
こうすることしかできない俺の不甲斐なさに腹が立った。