それでもあなたが大好きです。
「こうして皆さんに押してもらうことになるんだったら、痩せてよかったです」
「何言ってるんスか!
ちゃんと食べてください」
「少しずつ…がんばります」
園田さんだけでなく、警護チームの他の方々とも、だいぶ距離が縮まって来たように思う。
私が他の人とこんな風に話してるところを見たら、蓮さんはきっと驚くだろうなあ…
相変わらず外は騒がしいし、病院の廊下を通れば注目されるけど、松村さんたちもいてくれるから、周りの目は極力気にしないようにしていた。
それからの1時間はベッドの上でウトウトしていたらあっという間だった。
ーーコンコンコン
「はい」
「佐々本さん入りますよー」
ようやく検査結果が出たようだ。
この検査結果によって、リハビリのスケジュールを組んでいくらしい。
少しでも早く退院して蓮と過ごした家に帰りたかった小春は、一刻も早くリハビリを始めたいと思っていた。