それでもあなたが大好きです。
夕方になり、連絡を聞いて園田さんが駆けつけてくれたが、私は誰ともいたくなくて…一人になりたくて、
「もう嫌がらせもありませんし今日は一人にしてください」
とお願いして、園田さんたちには帰ってもらった。
私の足なのにどうして動かないの?
足にあった傷だって、もうどれも閉じてしまったのに…なんで治らないの?
車イスじゃ、蓮さんが好きだと言ってくれたごはんだって満足に作れない。
いつでもごはん作るよって約束したのに…私はそんな些細な約束さえ守れない。
怖くて一人で買い物に行くことだってできないかもしれない。
こんな役立たずなやつがいたって…蓮さんに迷惑かけちゃう。
ごめんなさい蓮さん……
私、役立たずになっちゃった。
蓮さん…会いたいよ…
二度と歩けないことよりも、これから蓮に迷惑をかけ続けなければいけないことのほうが小春には辛かった。