【長完】Keeper.l
ひとの間を縫って、3人縦一列で歩く。
前から十勝、金髪、私の順番だ。
ふわり、ふわり、目の前の金髪が揺れる。彼の後ろ姿は、兄を連想させるかと思ったが意外と似ていない。
兄弟ってどこか似ているようなイメージがあるが、そうでも無いのだろうか。
……私、兄弟いないから分からないけど。
コツ、コツ…。
星ヶ丘の制服の、ローファーが歩く度に音を立てる。
サァーッ、
風が吹いた。
人人の賑やかな声。
雑音。
雑踏。
何となく、横を向いたら、
『あ、』
声が漏れた。
「ん?…え?と、里香ちゃん?」
どうやら、お互いに認識したようだ。
『久しぶりです、後藤さん。』
「久しぶりだね、里香ちゃん。」
前にいた金髪が、ゆるりと振り返る。
「龍、待て。おい、こいつ、誰だ?」
十勝を引き止め、知らない人をこいつ呼ばわりって…。
前から十勝、金髪、私の順番だ。
ふわり、ふわり、目の前の金髪が揺れる。彼の後ろ姿は、兄を連想させるかと思ったが意外と似ていない。
兄弟ってどこか似ているようなイメージがあるが、そうでも無いのだろうか。
……私、兄弟いないから分からないけど。
コツ、コツ…。
星ヶ丘の制服の、ローファーが歩く度に音を立てる。
サァーッ、
風が吹いた。
人人の賑やかな声。
雑音。
雑踏。
何となく、横を向いたら、
『あ、』
声が漏れた。
「ん?…え?と、里香ちゃん?」
どうやら、お互いに認識したようだ。
『久しぶりです、後藤さん。』
「久しぶりだね、里香ちゃん。」
前にいた金髪が、ゆるりと振り返る。
「龍、待て。おい、こいつ、誰だ?」
十勝を引き止め、知らない人をこいつ呼ばわりって…。